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世銀とその活動

世界の貧困削減を目指す国際機関 − 世界銀行グループ


世界銀行グループは貧困削減のために世界中の開発途上国に対して幅広い援助を行う国際機関です。世界銀行グループは、国際復興開発銀行(IBRD)、国際開発協会(IDA)、国際金融公社(IFC)、多数国間投資保証機関(MIGA)、国際投資紛争解決センター(ICSID)の5つの機関から構成されています。これらの機関は国際連合システムの独立専門機関にあたり、世界銀行グループの総裁が日常業務の指揮・統括を行っています。米国ワシントンDCを本拠地とし、全世界で総勢約9,000名のスタッフが活躍しています。世界の最も貧しい人たちを支援すること、貧困問題を解決することが世界銀行グループの使命です。

世界銀行グループ・構成機関

※世界銀行グループに所属する機関の正式名称(英語)
IBRD: the International Bank for Reconstruction and Development
IDA: International Development Association
IFC: International Finance Corporation
MIGA: Multilateral Investment Guarantee Agency
ICSID: International Centre for Settlement of Investment Disputes

世界銀行−国際復興開発銀行(IBRD)、国際開発協会(IDA)

世界銀行とは

世界銀行は国際開発のプロフェッショナル集団として世界中の様々な貧困問題に取り組んでいます。一般に、国際復興開発銀行(IBRD)、国際開発協会(IDA)の2つの開発金融機関を併せて世界銀行と呼びます。設立以来、世界銀行は多様な資金源、豊富な専門知識・技術を活用し、開発援助の分野で常に主導的な役割を担っています。

世界銀行は、開発途上国の経済・社会の発展、人々の生活水準の向上、そして各国の持続的成長を支援するために、貸付・融資、技術協力、専門調査・研究に基づいた政策アドバイスなどを提供しています。これらの活動は、世界銀行が対象とする部門(主に経済政策、法務、司法、行政・財務管理、運輸、上下水道・治水、保健、教育、その他の社会サービス、エネルギー・鉱業、農業、漁業、林業、金融、産業、貿易、情報・通信など)を中心として世界中の地域・国で実施されています。

国際復興開発銀行(IBRD)

世界銀行グループの中でもIBRDの歴史は古く、1945年に姉妹国際金融機関である国際通貨基金(International Monetary Fund: IMF)とともに設立されました。IBRDとIMFは総称してブレトン・ウッズ機関と呼ばれます。設立当時、IBRDは、国際通貨の安定を支援するIMFと協力して、第二次世界大戦で荒廃したヨーロッパ諸国の復興と開発援助をする資金貸し付け機関としての役割を果たしました。現在、IBRDは世界最大の開発資金の融資機関として、長期の貸付・融資(年間総融資額約442億ドル(2010年)、平均貸付期間15年)、保証、政策アドバイスを開発途上国の中でも中所得国および信用力のある貧困国に対して行っています。IBRDは発展途上国・先進国も含めた187国の加盟国によって成り立っています。

国際開発協会(IDA)

1960年に設立されたIDAは、開発途上国の中でも最も貧しい国々の持続可能な開発、経済成長、貧困削減を支援しています。現在、世界銀行グループ加盟国の中で約79カ国の最貧国を支援しており、その年間融資額は約145億ドル(2010年)になります。一般に、最貧国は民間市場からの融資を受けることが非常に難しいため、IDAの融資はIBRDよりもさらに緩い貸付条件(無利子、平均貸付期間35−40年)で提供されています。最貧国ではほとんどの人が一日2ドル未満で生活する貧困層に当たります。そのような貧困層の生活向上を支援するため、IDAでは貧困削減に関連した分野(経済政策、行政・財務管理、インフラ整備、上下水道・治水、保健、教育、その他の社会サービス、民間投資環境の整備、マイクロファイナンスなど)に活動の重点を置いています。

世界銀行グループ公式サイト(英語)

世界銀行東京事務所サイト(日本語)

国際金融公社(IFC)

健全で生産性の高い民間セクターの育成は開発途上国の経済成長・貧困削減には不可欠な存在であるといえます。国際金融公社(IFC)は、世界銀行グループの中で開発途上国の民間セクターの活動を支援する機関です。 特に、環境面、社会面に配慮し、開発途上国の民間企業の事業に対する融資・出資を持続可能な形で促進することで、経済成長を可能とし、貧困削減と生活水準の向上に貢献することを目指しています。開発途上国の健全な民間セクターと資本市場を育成するために、IFCでは融資サービス、株式資本の出資、シンジケート・ローン、リスク管理商品、ストラクチャード・ファイナンス、技術支援、アドバイザリー・サービスを提供しています。IFCは途上国の民間セクターの事業へ資金提供を行う最大の国際機関となっています。

IFCの活動業務は、以下の5つの戦略上の優先課題を中心にして展開されています。

  • フロンティア市場、特に中小企業(SME)セクターの育成すること。
  • 開発途上国で活躍する国際民間企業や団体と長期的・戦略的なパートナーシップを築くこと。
  • 持続可能な開発を推進することで、他の競合機関との比較優位を確立すること。
  • 民間セクターがインフラ、保健、教育分野に投資する際の課題、障害に取り組むこと。
  • 投資環境整備や斬新な金融商品を活用することで、途上国内での金融市場の育成を図ること。

国際金融公社公式サイト(英語)

国際金融公社公式サイト(日本語)

多数国間投資保証機関(MIGA)

多数国間投資保証機関(MIGA)は、開発途上国への民間直接投資に関連した非商業・政治リスク(例えば戦争・内乱、収用、契約不履行等)に対する保証を提供することで、民間企業の開発途上国への海外直接投資を促進し、経済成長、貧困削減、生活水準の向上へ貢献することを目的とする世界銀行グループの構成機関です。開発途上国への民間直接投資に関連したリスクの保証以外にも、MIGAでは途上国政府や投資促進機関に対する技術支援やアドバイザリー・サービスを行っています。

多数国間投資保証機関公式サイト(英語)

国際投資紛争解決センター(ICSID)

国際投資紛争解決センター(ICSID)は、「国家と他の国家の国民との間の投資紛争の解決に関する条約」(いわゆる投資紛争解決条約)に基づき設立された、国際投資に関連した外国投資家と現地国政府の間の係争を調停・仲裁する国際機関です。

国際投資紛争解決センター公式サイト(英語)

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